Pentax K-3 - Ricoh Imaging

35ミリ判フルサイズを待っていたので、K-3 はスルーするつもりだったのですが魅力的なスペックだったので ^-^;(苦笑い)

 K3+DA20-40.jpg

足回りとなる基本機能の大幅な強化の他、盛りだくさんの機能。K-5系のここを直してほしいんだよなぁ、と感じていたところに事細かく手が入っています。詳細スペックを見てノックアウトされちゃいました。 現時点での APS-C 最強じゃなかろうか。。。昨年同時期に出た K-5IIs は、この K-3 を出すまでの"繋ぎ"だったのではないかと思えるほど。

数ある機能の中で興味深いのはローパスセレクター。ボディ内手振れ補正ユニットを流用してメカニカルにローパス機能を実現するというもの。(多分、特開2008-035241 辺りが該当特許)ボディ内手振れ補正の新たな活用方法に驚きです。

11/1 午前中に到着。(が、ちょっと色々あって触ったのは翌日 11/2 から) ローパスセレクターを試してみたのだけど、ほんとに効いてますね。これ、面白いなぁ。調整済みの DA35mm Ltd やら K-3 と一緒に頼んだ DA★50-135 等を付けて試写してみたんだけど、解像感のある絵が撮れます。また K-5IIs に比べて、全体的に動作が速くなっている他、UI にも細やかな改善が施されているのが良いです :-)

DxOMark によればK-5IIsに比べセンサースコアが若干下がっているらしいけれど、こんな僅かな数値差を気にするのはアホくさい気が。まぁまずこの差は分からないと思います。(←この解釈、後述しますがちょっと甘かったようです。)そんなことよりも、カメラとしての使い勝手が大きく向上していることを評価したいです。

AFボタンの位置が微妙。(利き目が左目のため)左目でファインダーを覗くのだけど、AFボタン上の右親指が邪魔になってしまう…この方が良いという方もおられるでしょうが、他のボタンと入れ替えられればなぁ。

K-5 と比べてバッテリーの持ちが少々悪くなったのが良くない点かな。多分、演算回路の機能向上と内部の動力機構の変更が原因だろうけど。動力機構(3モーター化とか新型SRユニットとか)の変更といえば、これってより大きなミラーや素子を駆動しなければならない上のサイズの一眼レフに流用することも狙ったのでしょうね。実際 645Z に流用されているみたいだし。(まだ見ぬ35ミリ判フルサイズにもね :p)

普段は低 ISO 撮影なのであまり気になりませんが、高 ISO 撮影時の画質(ノイズ)が少々気になります。皆既月食(2014.10.08)の皆既食中に実感したのですが、これは 2400万画素にしちゃったのが原因でしょうね。話によれば2000万画素の K-S1 の方が高 ISO の画像は良いらしいですし。フィールドカメラという K-3 のコンセプトからすると、高 ISO でシャッタースピードを稼がないといけないシーンもあるので、せいぜい 2000 万画素程度のセンサーの方が良かったのではないでしょうかね。もちろん K-5 系の 1600 万画素 CMOS センサーがすこぶる良かったので落差を感じているのかもしれませんけども。(K-3 搭載の 2400 万画素センサーがいまいちだった可能性も高いですが。) というわけで、APS-C と35ミリ判フルサイズの面積比は1:2.3くらいなので、2015年リリース予定の35ミリ判フルサイズは高々4000万画素くらいまでに抑えた方が画素ピッチ的にいいんじゃないかなぁ。(他社のように高 ISO 時のノイズを塗り潰して消してしまう絵作りもあるかもしれませんが、それをやっちゃぁ Pentax の絵じゃなくなるし。)

K-3II の下取りに。(2015/05)

O-ME53

K-5 や K-3 のファインダーに付ける拡大アイカップ。視野倍率を約1.18倍するというアクセサリ。時々 K-5 に付けて撮影していた。 標準の視野倍率が約 0.95 倍になった K-3 に取り付けたら、視野倍率がおよそ 1.12 倍にまで上げられることに気付き試しに付けてみたら…これ、いい感じ。

茂みの中で小さな鳥を撮ろうとすると AF はまず無理なので MF にせざるえない。DA★300 を付けて MF で撮影しながら「K-3 のファインダー、良くなったなぁ」と感心していたんだけど、O-ME53 を付けたらもっと捗るかもしれない。今度鳥を撮るときに試してみよう。→ 営巣中のエナガを撮るのに使ってみたけど、とても良い感じです。オススメ。

Last modified:2019/03/05 18:35:20
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