雑記 - Rollei 35 Diff

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随分前から自分と同世代の銀塩カメラを一台入手したいと考えていた。ノスタルジーと言われれば全く反論できないが…
たまたま Pentax Q 関連の情報を検索していたときに、お隣の竹原を舞台とした[[アニメ|http://tamayura.info/]]繋がりで Rollei35 がヒット。気になって調べたところ、この Rollei 35 の発表が私の生年と同じ年であることが分かり何やら縁を…それだけでなく、ハードウェア的にも非常に興味深いカメラだと分かったので、馴染みのお店にいろいろ教えてもらって程度のよい初期型(Made in Germany)を入手。(2013/07/13)

関係ありませんが、竹原は静かでいい街です。私の好きな竹鶴酒造(マッサンで有名になりましたね)もあります。燗酒が旨いのですよ、竹鶴は :-)

さてさて、この時代の精巧な機械式カメラは、現代の使い捨て電子機器とは物としての存在感が違います。仕事柄情報機器に囲まれているので、尚更そう感じるのかもしれませんが。情報機器の賞味期限は高々数年なのに対して、機械式カメラは数十年以上ですからね。

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Rollei35 が発表された頃、リコーオートハーフや Olympus Pen シリーズをはじめとする日本製のハーフカメラが流行っていたそうです。これらのハーフカメラよりもコンパクトなボディに、当時最高の一流品(Carl Zeiss の Tessar レンズ、Deckel の Compur シャッター、Gossen の露出計)を詰め込んだのが、この Rollei 35。世を席巻しつつあった日本製ハーフカメラに対する、ドイツの名門 Rollei-Werke Franke & Heidecke GmbH の返答だったのではないかと思っています。高価ではあったものの世界的にヒットしたそうで、長らく世界最小の 35 mm判カメラの座を守ったのだとか。言ってみれば今の高級コンパクトカメラの元祖みたいな存在ですね。(ちなみに上の写真右に写っている Pentax MX は 1976 年に発売された世界最小の 35 mm判一眼レフカメラです。小さいモノ、大好きなのです ;-p)

この Rollei 35 の登場をきっかけとして、各社から 35mm判コンパクトカメラが発売され、ハーフカメラは衰退していったとも言われています。性能もさることながら、そういったカメラの歴史から見ても記念碑的な一台ではないでしょうか。 

ちなみに、この Rollei35 は目測によるピント合わせです。目測でピント合わせ?どうするのと思われるでしょうが、目測でざっくり合わせて必要な時は絞りを絞ってしまえという訳です。それにある程度経験を積めば、距離感覚は身に付きますからね。今では AF が当たり前ですが、昔はそういうカメラが普通でした。

!!ソフトケース
ケースに入れていないと露出計が常に動きっ放しになるので、遮光性のあるソフトケースが必須。純正のソフトケースは草臥れていたので別のものを探すことに。せっかくのコンパクトさをスポイルしないように、ゴツい物は避け、純正のソフトケースと同程度のものを探した。で、同程度の緩衝能力と思われる ELECOM の[[DGB-059|http://www2.elecom.co.jp/avd/digital-camera/case/dgb-059/]]を選んだ。大きさはピッタリ。Manfrotto の[[STILE ナノ・カメラポーチ 1型|http://www.manfrotto.jp/nano-i-camera-pouch-black-MBSCP-1BB]]も丁度いい大きさだったけど、ストラップを通す穴のあるエレコムの方が普段使いには良さそう。(何より安いしね。)但し Manfrotto の方がしっかりしていて緩衝能力は高そうです。

!!フード

試写してみたところ、ある条件下で上下にフレアが出てしまうことに気付いた。当初光漏れがあるのかと疑ったが、それにしては光の入り具合が変。
そこでペンライト片手に内部構造を調べてみたところ、光がレンズに対してある角度で入るとレンズ鏡筒の内部に入り込むことが分かった。どうやらこの入り込んだ光が鏡筒内部のレンズ出し入れ用のガイドレール(一応黒墨で塗られている)の一部で反射されてフレアが発生したと思われる。(後で調べてみたら Rollei35 では well-known な事柄だった。ちゃんと調べとけよ > 自分)

またフレアの入っていない写真についても、晴天時に外で撮った写真が他に比べて露出高めで締まりがない感じになってしまう。(ベーリンググレアか?)

これらへの最も効果的な対処方法はレンズフード等を使ってハレ切りすることなので、適当なフードがないか物色中。

例えば[[ここ|http://www.p-gear.com/SHOP/ROL24-metal-hood.html]]のメタルフードはこんな↓感じ

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また、UN の 5124 も 24mm で Rollei35 に使えるとある。こちらの方は、ゴムで折りたためるので携帯には向いていそうだ。ただ一点懸念が。取付部分が少々分厚いために、入射光が蹴られる(光量落ち)ことがあるかもしれない。これについては、調べてみてページを改めて書いておくつもりだったけど、ちょっと書く時間がないなぁ…

画角についてのメモ:水平画角48度、垂直画角33度、対角画角57度 ([[ここ|http://shella.reasoning.org/camera/?page_id=258]]参照)