ThinkPad X250
このところ ThinkPad の急激な変質(劣化)にガックリしていたのだけれど、ユーザの声(批判)を反映して物理クリックボタンが復活したりと、少しは改善が期待できそうになった。(まだまだ油断できないが…)
高解像度(1920x1080)ディスプレイも選べるので、再び ThinkPad X200 シリーズを購入。このところ調子が悪い初代 X1 Carbon の後継とする。
Broadwell な CPU なので、バッテリーの持ちが期待できる。もちろん Windoze なんぞには目もくれず、Linux を入れて使います。
(一号機,2015/03/08-)Intel Core i5-5200U (2.20GHz, 3MB), 12.5型FHD液晶 (1920x1080 IPS 光沢なし), 4GB PC3-12800 DDR3L, Intel HD Graphics 5500, US keyboard, Intel Dual Band Wireless-N 7265 + Bluetooth 4.0, Crucial MX100 256GB に換装
(二号機,2015/11/05-)Intel Core i5-5300U (2.30GHz, 3MB), 12.5型FHD液晶 (1920x1080 IPS 光沢なし), 8GB PC3-12800 DDR3L, Intel HD Graphics 5500, US keyboard, Intel Dual Band Wireless-N 7265 + Bluetooth 4.0, フロントバッテリー(23.2Wh), SunDisk SSD PLUS 240GB に換装
着
2015年3月8日、到着。やはりこの筐体サイズがいいね。
Windows は起動することなく開腹、HDD を SDD (Crucial MX100 256GB) に交換。開腹しないと HDD 交換できないのはちょっとマイナスだけど、開腹作業は簡単だし、そもそも HDD 交換できるのだから良しとしよう。ただ HDD のマウント部分が樹脂性でチープになっていたのは笑ってしまった。
BIOS 画面で Secure Boot を disable にして、Legacy Boot 可能に。OS は Plamo Linux 5.3.1 を入れる。
文字化け
Plamo のインストール時、unicon 辺りの関係で日本語が化けてしまう。 インストール手順を把握しているので、多少文字が読めなくてもインストールすることはできるものの、原因を特定しておきたいところ。可能性としては解像度が 1920x1080 で unicon module が対応できなかったか、あとはグラフィックチップ関連かなぁ、、、同じ 1920x1080 の VAIO Pro11 では問題なかったので何が悪かったのやら?
クリックボタン
物理的なクリックボタンが復活したのだけれど、ボタンの割り当てに難あり。従来モデルと何か違う。
左ボタンが4番、右ボタンが5番、中ボタンは効かない(event が取れてない)。タッチバッドの左下クリックが1番、タッチバッドの右下クリックが3番。xmodmap 程度ではだめで、ちと難航中。 BIOSで touchpad を disable にしても、何故か生きてるし???(困った…ちょっと調べてる時間ないんだよな…)
以下が関連かな:
http://askubuntu.com/questions/586648/how-to-enable-physical-trackpoint-buttons-in-lenovo-x250
クリックボタン、一応解決
上のリンク先をつらつら斜め読みすると、新しい xf86-input-synaptics driver を入れて、psmouse module を option imps とすればいいようだ。
というわけで、
git clone http://anongit.freedesktop.org/git/xorg/driver/xf86-input-synaptics.git cd xf86-input-synaptics/ ./autogen.sh ./configure --prefix=/usr --libdir=/usr/lib64 --sysconfdir=/etc/ --localstatedir=/var --mandir=/usr/share/man make && make install
といった具合で、新しい xf86-input-synaptics に
次に、grub.cfg を編集して psmouse.proto=imps という kernel parameter を付け加える。これで、3つの物理クリックボタンが普通に使えるようになった!!
なおタッチパッド(trackpad)は BIOS で disable に。
クリックボタン問題(別解)
こちらは試してないのだけど、https://lkml.org/lkml/2015/2/6/618の kernel patch を当てることでも解決するっぽい。時間ができたら試しておくかな。
X
Intel HD 5500 はまだ xorg の方が対応しきれてないので、更新されるのを待った方がいいかも。(Intel Graphic driver for Linux のサイトをよく見ると 5500 もリストにあった ^-^;)
ときに作業中に部分的に画面が乱れることもある。あと X を終了してコンソールに戻った際に盛大に画面が乱れることも。(これは fbcon の問題かも?)
powertop
powertop-2.7 を使ってちょっとチューニングしてみた。 消費電力が 3.5W 程度になるという衝撃の結果。3セルバッテリーなのに、5時間ぐらいは持ちそうな勢い。いやはや、Broadwell の威力ですね。液晶とかの省電力化も進んでいるのでしょうけど。これはうれしいな。
binutils-2.25
Plamo 純正のパッケージには gold (linker) がないので、rebuild してみる
tar jxf binutils-2.25.tar.bz2 cd binutils-2.25 ./configure --prefix=/usr --libdir=/usr/lib64 --sysconfdir=/etc --localstatedir=/var --mandir=/usr/share/man --enable-shared --disable-static --enable-gold --enable-64-bit-bfd --build=x86_64-pc-linux-gnu --host=x86_64-pc-linux-gnu make && make install
これで /usr/bin/ld.gold ができる。後は /usr/bin/ld にリンクするなり何なりと。
upower-0.9.23
何故か固まる現象が発生(LCDを閉じた後やディスプレイバックライトが消えた後) はっきりしないけれど、何らかの省電力機能によって固まったような気がするので、以前 VAIO Pro 11 でやったように upower を --enable-deprecated 無しで build してみた
./configure --prefix=/usr --sysconfdir=/etc --libdir=/usr/lib64 --localstatedir=/var --mandir=/usr/share/man --disable-static make make install
しばらく様子見
xfce 4.12
plamo test の xfce 4.12 を入れる
xfce-4.12 reinstalled
Ctrl-c & Ctrl-v でフォルダコピーをする際に thunar が落ちるという謎現象(しかも常にではない)が起こるので、xfce-4.12 を自前 rebuild して入れる。面倒なので script でチャッチャと済ませる。解決したかな。→ 解決してない orz...
時折固まる現象は無くなっている。この固まる現象の犯人が、xfce なのか kernel なのか linux-firmware なのか、ちょっと不明。
kernel hang
4.2.0 kernel にした日の夜に作業をしていたら突然 kernel hang... 強制再起動後 kernel.log をみると該当時刻に以下のようなログ
Sep 9 20:25:55 localhost kernel: [drm] stuck on render ring Sep 9 20:25:55 localhost kernel: [drm] GPU HANG: ecode 8:0:0xfffffffe, in X [3243], reason: Ring hung, action: reset Sep 9 20:25:55 localhost kernel: [drm] GPU hangs can indicate a bug anywhere in the entire gfx stack, including userspace.
とりあえず、kernel を前に戻してみる
grub rescue ?!
4.1.8 にした翌朝、起動しようとしたら grub rescue 画面に落ちる。ls (hd0,msdos1)/ とかしても、システムを入れている /dev/sda1 の ext4 ファイルシステムがまるで読めない状態。念のため SSD を外して、X1 Carbon に usb 接続して調べてみたがやはり塩梅が悪いようだ。最終的に
fsck.ext4 -r -t ext4 /dev/sdb1
してひとまずは復旧できた(たぶん)基本的に母艦と同期バックアップしてあるのだけど、この連休中に整理していた 80 人分の minute paper を整理したテキストデータだけはバックアップしてなかったので助かった。 タイミング的に kernel 4.1.8 にした直後に発生したのが気になるところ。 しばし 4.1.7 に戻す。
kernel update
4.2.2 + tuxonice kernel の Changelog を見たら drm 関連とかいろいろ直ってそうだったので上げてみる
対応で少し席を開けていた間に、固まってしまったようだ
うぅ〜ん
やはり再発する。log に何も残ってないのでよく分からない。4.1.9 に戻る。
unzip
owncloud からダウンロードした zip ファイルがうまく展開できない。どうも zip ファイルに含まれる unicode なファイル名をうまく処理できないようだ。ubuntu の unzip は対応 patch が当たっているようなので、ubuntu の patch を使って unzip を rebuild する。ubuntu のサイトから、
unzip_6.0.orig.tar.gz unzip_6.0-9ubuntu1.3.debian.tar.gz
を取ってきて、それぞれ展開する。unzip60 に入り、後者の debian/patch フォルダ中の patch を順次当てる。あとは、
make -f unix/Makefile generic make prefix=/usr/local MANDIR=/usr/local/man/man1 -f unix/Makefile install
これで /usr/local/bin/ に unzip がインストールされる。
Windoze で作られた zip (内部のファイル名が cp932 なやつ)を展開する際には次のように -O cp932 を付ける
unzip -O cp932 hoge_from_windoze.zip
kernel update
4.2.6 + tuxonice
改めて drivers/gpu/drm/i915/i915_drv.c を見たら何やら修正が入っているようだったので、再度お試し中 → 数日使ってみたが特に問題は発生していないので大丈夫そう :-)
二号機に Plamo Linux 6.1 x86_64 インストール
ちょっと時間ができたので、二号機の Disk を新にして Plamo 6.1 をいれる。 ひとまず kernel を 4.3.6 + tuxonice config-4.3.6_for_x250_2 にし、ネットワークを使えるようにした後、ちょこちょこと細かい設定変更を。ディスク環境を整理する意味を込めて、既存のホームディレクトリ等のデータをいきなり持ってこず、少しずつ環境を整備する。
トラックポイント周りのために kernel parameter に psmouse.proto=imps をつけたり、upower を -enable-deprecated 無しで build していれたり、vjed を使うために 32bit な library を plamo 6.1 x86 から持ってきたり。この機会に BIOS も 1.21 に上げておく。
音量コントロール
pulse audio の場合
amixer -D pulse sset Master 25% # 音量 25% に amixer -D pulse sset Master 5%+ # 音量 5% 増 amixer -D pulse sset Master 5%- # 音量 5% 減 amixer -D pulse sset Master toggle # 音量 on/off (mute)
pxdvi
Plamo 6.1 の texlive2015 には pxdvi が入っていなかったので、TeX Users Group の Archive から pxdvi.tar.xz, pxdvi.x86_64-linux.tar.xz を取得し、それぞれ展開。その後、
cp bin/x86_64-linux/pxdvi* /opt/texlive/2015/bin/x86_64-linux/ mkdir /opt/texlive/2015/texmf-dist/fonts/map/pxdvi cp texmf-dist/fonts/map/pxdvi/xdvi-ptex.map /opt/texlive/2015/texmf-dist/fonts/map/pxdvi/ cp -pr texmf-dist/xdvi /opt/texlive/2015/texmf-dist/pxdvi cd /opt/texlive/2015/texmf-dist/web2c/ echo "XDVIINPUTS = /opt/texlive/2015/texmf-dist/pxdvi/" >> texmf.cnf mkdir -p /opt/texlive/2015/texmf-local/web2c ln -s /opt/texlive/2015/texmf-dist/web2c/texmf.cnf /opt/texlive/2015/texmf-local/web2c/
みたいな感じで完了。
HTML-HTML5-Parser, HTML-HTML5-ToText-0.004
perl の HTML/HTML5/Parser module と HTML-HTML5-ToText-0.004 module を入れる
tar zxf HTML-HTML5-Parser-0.301.tar.gz cd HTML-HTML5-Parser-0.301 perl Makefile.PL make make install (以下同様)
二号機が起動しない orz...
夜セミナーの後、帰宅して持ち帰った二号機を立ち上げようとしたら、、、電源ボタンを押してもポツッっと音がして電源ランプが消えてしまい立ち上がる気配がない…あー、壊れたかなぁ、これは? (2016/05/18)
どうにもダメなので修理に送る手配(2016/05/19)、佐川が pick up(05/20午後)
修理完了。5/26に受け取る。調査の結果、システムボード交換となって戻ってきた。輸送時間も含めて一週間以内に戻ってきたので御の字ですね。
Keyword(s):[ThinkPad] [Linux] [note PC]
References:[Linux] [ThinkPad A285] [VAIO Pro 11]