smc FA50mmF1.4
フルサイズの標準レンズ。1991年発売。APS-Cで使うと中望遠。6群7枚、8枚絞り、最短撮影距離45cm、65×37mm、220g。基本設計は Takumar 時代まで遡り、風巻友一さんと高橋泰夫さんによる 1966 年の US3451745 "Large aperture seven-lens objective lens system" (特願昭39-073962 大口径写真レンズ)がベースだろう。 非常に性能は高く現在の K-1 でも全く問題ない。
開放時はとても柔らかい描画ですが少し絞るとシュッと解像する、一粒で二度美味しいとても楽しめるレンズです。
正直に白状するとこのレンズを初めて使ったとき(デジタル一眼レフを使い始めたばかり)、開放の描画の柔らかさに「なんじゃこりゃ?ふわっふわじゃないか」と驚き、「これは使いにくそうだなぁ、失敗したかな」と思ったものでした。 しかし、それからいろいろなレンズを使ってきた今現在では、開放付近の柔らかさを含めてこのレンズの真の良さが分かるように。絞りの開け閉めだけで様々な表現が楽しめる、まさしく使って楽しいレンズだと思います。
最近はデジタル化による等倍厨(?)が増えたせいか開放からカリカリに切れるレンズが好まれる傾向があるけれど、このレンズのように「開けたら柔らかく絞ったらシュッと」なレンズのほうが絵作りの幅は広く楽しいと思います。お値段もリーズナブルですしお勧め。
あ、このレンズで残念な点があるとしたら、外観がチープなこととQFSが無いことくらいでしょう。(まぁ、そのおかげで軽いともいえるのだけど)
(2023.04)ついに「生産完了品/在庫限り」に。とてもいいレンズなので、FA35 のように HD化すればいいのだけどなぁ。
(2023.05.17)この6群7枚 50mm F1.4 レンズは PENTAX の基準レンズなのでこのままディスコンはないだろうと思っていたのだけれど、HD 化して復活!するだけでなく、なんと!虹フレアが出やすいように調整した Classic 版も発表された!こんな楽しめるレンズを出してくれるとは、予想外ですね。さすが PENTAX!!!
Keyword(s):[レンズ] [Kマウント] [FA]
References:[HD PENTAX-FA 50mmF1.4] [Lens]