Mamiya35 Ruby Standard

(ジャンクで入手し、自前修理中...)

1961年発売。セレン露出計の付いたオーソドックスなレンジファインダーカメラ。5群6枚の Mamiya-Kominar 48mm F2。シャッターは Copal SVK。

(2019/06/22)キタムラあけぼの店のジャンク棚にて。シャッターバネは固着しているし、絞り&シャッター環の動きも変な状態。露出計もピクリともしない。状態は非常に悪いので普通なら手を出さないところなんだけど、Copal SVK と絞り環やシャッター環の構造に興味があって購入。レンズは簡単に外せたが、レンズ鏡筒前部(絞り&シャッター環部分、以後 LV環と呼ぶことにする)からシャッタユニットへ LV 値等を伝えるシャフトが捻れていてなかなか引き抜けず悪戦苦闘。なんとか外すことができて、内部をいろいろ観察中。LV値を伝えるシャフトが捻れているために、LV環がうまく動かなかったみたい。ふむふむ、この LV 環はなかなか面白い。シャッタ羽根を含むシャッタユニット全体にグリスによる粘りがあるものの、(LV 環周りを除けば)機構的に問題なさそう。レンズも ok 。セレン光電池周りはまだ未確認だが、概ね何処を直せばよいか方向性は分かった。

 Mamiya35RubyStandard_1.jpg 分解した LV 環

(2019/06/26)元の状態がかなり変。何度組み直しても LV 環を回したときの動きがおかしい。カチャカチャ動作を試してみたところ、LV環の動きを制御するギアを固定するマイナスネジが一本無くなっているために、ギアがズレて環の動きがおかしくなっていると判明。

 Mamiya35RubyStandard_2.jpg マイナスネジが無い。それどころか、、、

ちくしょう、前に弄った奴がネジを無くしやがったな!なんだか変だと思ったんだよなー、シャフトは不自然に曲がってるし、組み方も何か変だったし。 きちんと組んでない状態で無理やり環を回したためにギアと噛み合う歯車の歯も痛んでいるという始末。(やれやれ...) さてさて、代わりのネジを用意しようにも、ピッチは分からんし、ちょいと困ったな。つまるところ、ギアがズレなきゃいいだけなので、何か別の手を考えるかぁ。→ ギターの弦の切れ端を使い、ギアのズレを押さえるように細工した

 Mamiya35RubyStandard_3.jpg 無事に正しく組み上げた鏡筒

(2019/06/30)LV 環の修理ならびにシャッターユニットの洗浄等、なんとか完了。鏡筒単体で LV 環やシャッター動作など一通り動作するところまで直せた。(過去に弄ったアンポンタンのせいで内部部品にダメージがあるため滑らかとはいかなかったが。)なかなか面白かったな。 あとは筐体側(軍艦部まわり)の分解調整といったところ。

Last modified:2019/07/01 11:44:22
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References:[ジャンクな銀塩カメラたち]