Minolta Repo

(ジャンクで入手し、自前修理)

1963年8月発売のハーフサイズカメラ。3群4枚テッサー型 30mm F2.8 Rokkor レンズの写りは秀逸らしい。小さな筐体と黒っぽいボディ色が愛らしい。デザイン的には PEN よりもかなり好き。

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(2019/02/10) 本部から突然の通達で閉店することになったキタムラ可部店にて購入。いい店だったのにナンテことを。。。(他の地域でも同様の話を聞くので、地方切り捨てを加速するつもりだろう。)

いつものようにジャンク棚にてワンコイン。黒っぽい外観がとてもきれいで可愛い。外観に傷などないしセレンメーターも元気よく動くが、シャッターが切れない(チャージできない?)&絞り環(EV環といった方がいいのかな?)がうまく回らないというまさしくジャンクな代物。

細部に誰かが開けたような痕跡が僅かにあったのでソロリと開けてみたら案の定だった。下手くそが適当に開けて直せず放流したのだろう、シャッタユニットを制御するカムの円盤表面に大きな傷(なぜここに傷?!)があるし、細部の動きも何か変でバネが正しく組まれてないような気がする。痛々しいのでなんとか直してやりたいが、部品が無くなってないかが心配。→よく調べてみたが欠損はなさそうだったので一安心。

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(2019/02/13) その後、シャッターユニットをよくよく観察し、何処がどのように連動して動くのか分かってきた。で、シャッター羽根がグリスで重たくなっていることに気付いたので、シャッタユニットを取り外し、裏にあるシャッター羽根を洗浄、ヘンテコな付け方をされていたバネなども含めて正しく組み直した。 ひとまずシャッターは切れるようになり、EV環も正しく回るようになった。やったね! (^-^)v

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あとは回り込んだグリスで固着した絞りバネを洗浄すればいいはず。ゴールが見えてきたがするが、壊さないように慌てずゆっくり直そう。

(2019/02/15) 絞り周りの洗浄をするために、再度レンズユニットを取り外す。絞り羽根を脱脂洗浄し、その後にあるレンズ後群表面に付いたグリスを取り除こうとしたのだが、あれれ?全部落ちてくれない。。。後群の外縁の透明度が低い(バルサム剥がれ?コーティング侵食?)。ゴシゴシやってレンズ表面を痛めては本末転倒なので、程々のところでレンズ掃除は止めておく。(問題があるのは後群のレンズ外縁だけなので、たぶんそれほど写りには影響しないだろうという予想)

で、改めて各部の掃除をしながら組み上げていく。シャッターの動きも絞りの動きも正常。 さらに、ファインダーも掃除しておく。(ファインダーは取り外した後に裏の蓋を外せば掃除可能。) 露出計も Sekonic L-38 で比較したところ全く問題なし。 あとはピント調整をすれば完成だ!せっかくなので、すりガラス辺りを用意して、きっちりピント調整を追い込みたいな。

(2019/04/08)繁忙期の大きな山を一つ越えたので、しばらく放置していた Repo のピント調整を。適当なサイズのすりガラスが手に入らなかったので、3cm角の透明なアクリルプレートと半透明なビニールを使い、ピント調整をちょいと真面目にやってみた。これで完成ということにして試写してみるかな。(ハーフ版だから試写フィルムを撮り終わるのがいつのことやら ^-^;;)

フジの業務用 24枚フィルムを入れて、只今試し撮り中、、、光量 Lv を測って、距離を目測で合わせ、シャッターチャージしてパチリ。この感じが何とも楽しいぞ〜。

(2019/04/13)撮り終えた試写フィルムを現像に出す。ドキドキしながら出来上がりを見ると、、、、おぉぉぉ、バッチリだーーーー!修理完了〜 (^-^)/

可愛くて、撮ってて楽しい素敵なカメラだと思います :-)

フジフィルム業務用ASA100を入れて試し撮りしたもの。現像したものを適当にスキャンした(が、スキャナがハーフサイズを認識しなかったので、うまくクロップできていない。)若干前ピンの傾向があるのでピントのみ再調整の必要があるものの、他は問題なし。

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Last modified:2019/04/13 17:29:59
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References:[ジャンクな銀塩カメラたち] [Camera] [Film Camera]