Ricoh GR III
すべてを刷新した Ricoh GR II の後継機。2019年 3月15日発売。光学系は大橋和泰さん設計の特開2019-079033 だと思う。
Ricoh R1 を入手した数日後のこと、Photokina で開発発表されました。なんと APS-C センサーを載せたまま筐体サイズは GRD 4並みに小さくし、しかも PENTAX の手振れ補正 SR システムをも組み込んだというもの。全ユニットを新規に設計したという話だけど、どうやってパッケージングしたのか不思議。何もかも刷新されているのに、あくまで道具に徹して、今までと同じ地味めなフォルムなのも好ましい。(たとえば受けを狙ってクラシックカメラ風にするのって好かんのだよねー。)
GR の 5つのポリシー
- カタログスペックだけの数字競争はしない
- 流行の機能というだけで搭載しない
- 目立たせるためのデザインはしない
- 安易なモデルチェンジはしない
- いつも挑戦する姿勢を失わない
コンセプトムービー も格好いいなぁ。「Photographer の中心」GR はこれでなくてはねぇ。 発売は 2019年春だそうですが、絶対買いますね、これ。
それはそうと、SR 等を載せるということなので、ようやく PENTAX の技術が Ricoh 側でも利用されるようになってきたのですね。技術交流が無いのだろうか?と長らく気になっていたので。K マウント用の GR レンズとか出さないかなぁ。
(2019/02/22)正式発表されました。発売は3月下旬とのこと。APS-C な GR が出たときも衝撃を受けましたが、すべてを新しくした GR III 、本当に楽しみですね。
(2019/03/15)届いた!(ただし出張中だけど。)
GR と R1 と左端を揃えて並べた写真↓。GR シリーズの始祖である R1 よりも横幅が小さい。(なお、R1 と GR1 の横幅は同じです。)
念のためカタログスペックを確認すると、以下のとおり。(表記が違うのはそれぞれコピペしたもののため)
GR | 約117.0(幅)×61.0(高)×34.7(厚)mm |
R1 | 巾 117mm 高さ 61mm 奥行き 25mm |
GRIII | 約109.4(幅)×61.9(高)×33.2(厚)mm |
動作確認を兼ねていろいろ違いを確かめてみる。なるほど、全体的に刷新されていることが分かるなぁ。。。これは使うのが楽しみだ。 GRよりも軽量コンパクトでポケットにも入れやすくなったし、常に携帯してガンガン使っていこう!
このサイズは正義だなぁ。ポッケに入れて何処にでも持ち出せるから、撮影タイミングを逃さない。それにしても、解像度が凄いね〜。絞り開放からめちゃくちゃ写るよ。
マクロモードについて
GR とちょっと違いがありますね。ごく近接の撮影のみで使うモードとして設計されたのかもしれない。
桜の花を近接撮影しようとして、AF が合わず「あれっ?」と思ったが、GR III のマクロモードで AF が合うのは近接距離(6cm〜12cm)だけなんだね。(ちゃんと取説を読めって!)最近接撮影時は GR と同じように使うと AF が合わないことに注意。基本的にはマクロモードじゃない通常モードで撮影して、本気でマクロで撮る時にマクロモードを使うべし、ということなんだろうな。
とはいえ、やはり AF の挙動に癖があるような気がするなぁ。もうちょっと何とかならんかったんかなぁ? ↓
(2019/07 追記)ファームウェアアップデート 1.20 で AF が劇的に改善されました!これですよこれ!!(たぶんチューニングが間に合ってなかったんだろうな。)
背面十字キーの傾き?
ああだこうだと書き込んでいる人たちがいるのは知っていたが、、、神経質すぎる気がするけどなぁ。まぁ、そういう神経質さが高精度な日本製品を作ってきた側面もあるだろうけど。
コンパクトデジタルカメラ「RICOH GR III」ご購入のお客様へのお知らせ (Ricoh-Imaging)
私のGRIIIも傾いているけど、動作に何ら問題があるわけじゃなし、これだけのために修理に出す気にはならない。 そんなことより常に持ち歩いて使いこなしたいよ。飾る道具じゃなし、使ってなんぼでしょ?GR は。
バッテリー
GRII までの DB-65 と変わってしまったのが極めて残念。(GRIIIx も同じく。)初代 GR Digital からの GR シリーズを継続利用する上で、バッテリーを流用できることはとても重要。(バッテリーが変わるということは古い機種の寿命が短くなることと同義。GR Digital みたいに、乾電池も使えるならまだしも。もちろん DB-65 を作り続けてくれるならいいけどさ。)小型化は重要ではあるが失敗だと思う。
ついでに書いておくと、DB-65 って PENTAX MX-1 でも使えるのですよね。GR と MX-1 とで流用できるので重宝しています。
ファームウェアアップデート
(2019/04/23)「暗所・低コントラスト時のAF性能を改善しました。」というファームウェアアップデート1.10 が出ましたね。 :-)
(2019/07/04)ファームウェアアップデート 1.20 が出ました。近接被写体のフォーカス抜けが激減!これですよ、これ!! :-)
リング脱落という不思議
どーでもいい話。GRIII に限らないが GR シリーズで「買ったばかりなのにリングが脱落した」とか「限定のリングを落としてしまった」というのを見かけるのですが、あれって一体何でなんでしょうね? 私はそのような経験が一度もありません。GRD, GRD4, GR, GRIII, GRIIIx と GR シリーズはかなりヘビーに使ってきました。でも、一度たりともリングが勝手に外れたことはないので不思議でたまらない。「カメラって精密機器ですよ。大事に扱っているのですか?」と問うてみたい気もするけど、それって失礼だろうか。この件でメーカーに文句をネチネチ言い続けている人もいるけど、しつこすぎは嫌らしいですよ。(ちなみに最初期のものは確かに緩いらしいが改善されているとのこと。)
換算40mm の GR IIIx !(2021.09.08)
なんと突如 GR IIIx の発表が! 光学系は III と同じく大橋和泰さん(特開2020-144271 もしくは 特開2021-131453 のどれか)だろう。40mm のコンパクト機といえば Rollei 35 とか Yashica Electro 35 MC とかが思い浮かぶが、この画角はなかなか使いやすそう。 28mm は Ricoh GR があるし、この III から IIIx に買い換えるのもありだなぁ。 ついでに IIIx 用テレコンも買えば、GR にワイコンを付けた 21mm から、28mm、40mm、75mm と超広角から中望遠までカバーできるぞ。→ IIIx に買い換えることに。
純正ケース GC-9 について
GRIII 購入後、大事に使いたかったので純正ケース GC-9 を購入した。このケースはマグネットのついたフラップで閉じる形になっていて、さっと取り出せ使い勝手は良かった。ただ一点(かなり)気になることがあったので参考までに記述しておく。
この GC-9 に入れて長らく使っているとフラップのマグネットボタン部分でボディ側(前面の GR LENS と書かれた辺り)に僅かながらに擦れ跡が付いてしまう。(念のために書いておきますが、ケース内側は柔らかい素材で傷つけないような配慮はしてあります、一応。)気になる人は多分気になると思うのでご注意を。(私はちょっと(いや本当はかなり)気になったので GRIIIx ではサードパーティのケースを購入しました。)
(追記)GRIIIx に合わせて発売された GC-11 はこの GC-9 と構造が同じようなので恐らく後継モデルだろうと思いますが、上述の擦れ問題が解消されているかどうかは分かりません。
Keyword(s):
References:[Camera] [Ricoh GR IIIx] [Ricoh GXR + S10 kit / GXR Mount A12]