Konishiroku Konica IIB 50mm F3.5

(ジャンクで入手し、自前で軽整備)

小西六写真工業が1955年5月に発売した距離計連動式カメラ。Konica II 型の普及機。ダブルヘリコイド式で沈胴するレンズはテッサータイプの 3群 4枚の Hexar 50mm F3.5。フィルター径 25.5mm、 133×77×67mm、680g。フードは 32mm。

ちなみに 1955 年は、ヤマハの二輪車部門が独立してヤマハ発動機が立ち上がった年でもある。つまり YAMAHA YA-1 (赤トンボ)が第3回富士登山レース等で上位独占するという衝撃のデビューウィンした年。

さてさて、話を戻して、、、

造形的に美しい Konica II シリーズ。惹かれるものがあるけれど、 完調の Konica IIIA1.8 を既に持っているし、Konica II には(ストラップを付ける)アイレットが無いので手にしないつもりでいた。ところが 2018年の春(またしても)可部のキタムラさんの陳列棚で、ジャンク品の札が付けられたこの Konica IIB に出会ってしまう。ジャンクだし買ってもいいかなぁ、いややはり止めておこうかなぁ、と迷うことひと月。ゴールデンウィーク終盤の週末に立ち寄り棚から出してもらう。メッキや張り革の状態を確認してみると問題なかったので購入することに。

 KonicaIIB.jpg "銀残し"でパチリ

結構汚れていたのだけれど、アルコール入りウエス等で丁寧に丁寧に掃除してみたら見ての通りピッカピカ!メッキの質が良いし、この女性的な曲線を持つデザイン、惚れ惚れしますね〜。やはり造形的には II 型が一番。(YAMAHA YA-1 の美しさに通じるような気もします。)

一通りきれいにした後、落ち着いて各部の動作チェックしてみると、、、概ね問題なく動作するぞ、この子。んー、こりゃ棚の飾りにしておくのは勿体ないかなぁ。

 KonicaIIB_disassemble1.jpg

シャッター前の前玉(2群)は簡単にクルクルと外せるので、目に付いたレンズの汚れ(オイル滲み?カビではなさそう)をきれいに拭き取ってやる。また少し動きが渋いシャッター機構部に極僅か注油し馴染ませる。とても気持ちよく動作するようになっちゃった。こうなると前オーナーが付けたと思われるレンズの拭き傷が…まさに玉に傷(泣) 他はネジなどにシロウト修理の痕跡があるけれど…まぁジャンクだから仕方ないか(そんな傷もこのカメラの歴史だ、と言えなくもないか… 産まれて 60年だもんね)

 Konica_IIIA+IIB.jpg 名機 Konica IIIA と並べて

照明の下でレンズをよく眺めてみると、Konica III A1.8 と同じように三種類のコーティング(magenta coating, amber coating, blue coating)が各レンズに施してあるようだ。(取扱説明書には「本レンズはアンバーコーティングしてありますから天然色撮影に…」と書いてあるが、他のコーティングもしてありますね、これは。)レンズに若干の拭き傷があるとはいえ、テッサー型レンズだし、切れ味の良い写りをするだろうな。

アイレットが無いのでハンドストラップ(HAKUBA KA-60)を三脚穴に取り付け、フィルムを通して持ち出してみた。ひとまず index print で確認しただけだが、バッチリ :-)

サンプル

ネガを適当にスキャンしたもの。 光の量(LV)を間違えて露出過多 orz...(露出計を持っていけばよかった)

それにしてもメチャクチャきれいに写るなぁ…これがジャンクだなんて、なんて勿体無い

 konicaIIB_sample1.jpg

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